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ヨーロッパの全体の傾向としては、1970年以来十代の妊娠は減少している。しかしながら過去のヨーロッパにおける10代の母は結婚後に出産した者であることが多く、社会的に問題視されてはいなかったと言う一面もある。現代でもギリシア及びポーランドのように10代後半に結婚した母が子供を生む場合もある。妊娠中絶の問題もある。イギリス(10代の出生率がヨーロッパで最も高い[1])は、大部分のヨーロッパの国より妊娠中絶率が高い。ポルトガルのようなカトリック国は、高い割合で10代女性が妊娠しているのに、堕胎は違法であり続けている。
一方、オランダはティーンエージャーの間の出産及び堕胎に関して低率を保っている。10代の妊娠率がより高い諸国と比べると、オランダ人は最初の性交渉の平均年齢が高く、避妊用具の使用が増加している。デンマーク及びスウェーデンのような北欧諸国では、10代の出産率は同様に低く保たれている。しかし、それらの諸国の流産率は、オランダより高い。イタリア及びスペインのようないくつかの国における十代の妊娠率が低いのは、伝統的価値及び社会非難に起因する可能性を持つ。
性教育との関連
日本において性教育の話題は、非常に論争の原因になる討論の主題である。いくらかの学校は「開放的」教育を行い、処女性を尊ぶ考えは前近代的な物として排除される。一方アメリカではこれは逆転しており処女性を守る考えは非常に一般的である[2]。開発途上諸国においてはティーンエージャーに向けられた性のプログラムはしばしば小規模である。ただし、インドネシア及びスリランカのようないくつかの国は組織的な方針枠組を持っている。
ドラッグ及びアルコールは、望まぬ性活動を引き起こす可能性がある。強姦は、10代の妊娠の重要なファクターである。多くの国において、10代の少女との性交は承諾に関係なく性的同意年齢の問題から法定強姦の犯罪として扱われる。ただしこれは国ごとに異なり、例えば英国においては、16歳未満の少女と性的交渉を持つことは違法であるが、イタリアにおいては女性が14歳未満でない限り違法とならない。日本の承諾年齢は13歳と低い年齢に設定しており、13歳未満なら強姦となるが、それ以外は両性の合意がある限り違法ではない。ただし同意や金銭の授受に関わらず、18歳未満との性行為は児童福祉法に違反するとされる判例も出ており、法の不整合が日本には存在しているので事実上違法である。ただし、上位法である民法に定められる女性の婚姻成立可能年齢が今のところ満16歳以上なので、仮に女性が16?17歳でも法に基づく婚姻が成立している状態であれば、この判例に影響されることはなく合法である。
いくらかの社会においては、早婚及び伝統的な性役割は10代の妊娠の発生率における重要な要素である。青春期の結婚が普通でない社会において若い頃の最初の性交においては、避妊具・避妊薬が使われないことがままある。先進国における大部分の10代の妊娠はそれらの理由から計画されない妊娠である事がある。経験が乏しい青年はコンドームの使い方に慣れていない。また、経口避妊薬を飲むのを忘れることもある。十代の妊娠と言う問題を持つ諸国がティーンエージャーの間での性的関係を受け入れ、そして性に関する包括的でバランスのとれた情報を提供することが重要である。
さらに低年齢での出産
最も若く出産した例としては、リナ・メディナが知られている。メディナは、1939年に5歳で男の子を生んでいる。このことは、以前はギネスブックに記録されていたが、現在は項目そのものがない。また、大部分の少女は10歳以下では十分に出産ができる状態にならない。
子供と性的な事象に関しては、児童は肉体および生殖機能において未熟であるため、発達段階において徐々に大人の抱く性へと成長すると考えられているが、その一方でどのような段階を経て大人の性が形成されるかに関しては、様々な調査の情報と学説から臆説レベルまでが流布されており、また個人レベルでの認識によっても差が大きくもあるため、依然として不明な点を含む。
その一方で、大人が児童を性的興奮の対象とする問題に関連しては、これらの扱いが児童の福祉に反しているという考えから、一般に性犯罪および児童虐待として扱われる。
性に関しては、地域における文化性から価値観、あるいは環境の違いにもよりその認識に差があり、これに伴って子供の性に関する概念にも地域差が発生する。こと後述するように、広範囲での総合的な調査が行われにくいことにも絡む。
早期の研究
子供の性の研究における2つの最も有名な研究は、恐らくジークムント・フロイト (1856-1939) 、及び、アルフレッド・キンゼイ (1894-1956) である。
フロイトが1905年に発表したエッセイは、5つの明白な期間によって性の心理の開発理論を概説した。その5つとは、口唇期 (0?1.5歳) 、肛門期 (1.5~3.5歳) 、男根期 (3.5~6歳) 、潜伏期 (6歳~思春期) 、性器期、である。フロイトの基礎的理論は子供の性が様々な形をとり (幼児性欲) 、また、強い近親姦的な欲望 (エディプスコンプレックス) を持つということであり、そして、その子供は健全な成人の性衝動 (性器性欲) を開発する為にそれらのそれらを昇華させなければならないとする。
フロイトの学説は、現代人と異なる環境においてほぼ1世紀前に開発されたものであり、そして、彼の研究は主として彼自身の主観的観測に制限された。男根羨望のようないくらかのフロイトの学説は大体は否定され、そして、多くの現代の専門家はフロイトの学説は時代遅れであるとみなすようになった。しかし、フロイトの仕事は、科学及び医学界においては完全に受け入れられたことはなく、これからの研究で一部受け入れられる可能性もある。
アルフレッド・キンゼイは、性行動の最初の大規模調査を行った (キンゼイ報告、1948年男性版発表、1953年女性版発表) 。キンゼイの仕事は、成人に焦点を合わせる。だが、同じくキンゼイは子供を研究し、そして、幼年期の自慰の最初の統計報告を発展させた。キンゼイの報告は正確だとは言いがたい (統計標本の偏りのため) ものの、子供の性行動の大規模調査の不足のため、現在もその調査を引用する事は一般的である。
子供の性の調査方法
通常、子供性行動に関する経験的知識は、子供への直接的なインタビューによって集められることはない。 これは、倫理的問題への配慮によるものである。そのため、他の方法で調査を行う。例えば、子供に対する性的虐待の調査では、生殖器を持つ人形をしばしば使う。他には、成人による回想、周囲による観察などがある。
性的問題行動
個人差があるが、子供は一般に自分自身の肉体及び他人の肉体を知りたがり、そして、様々な性行動を行う。しかしながら、子供の性行動は、成人の性行動と基本的に異なる。性交、成人の性行動の模倣は普通でない。しかし、性的虐待を受けた子供の間では一般的である。また、無秩序な行動を行う子供は、他の子供より更に多くの性行動を行う可能性はある。
性的虐待の被害者となった子供は、不必要な性の行動、過度の自慰、他の子供を使った自慰を行おうと試みる。性的特色を付与された行動は、子供が性的虐待を受けたという徴候の一つである。ただし、いくらかの被害者は異常な態度を示さない。
他の問題行動を持っている子供が性的な行動を示す場合がある。性的虐待以外でも、アダルト系の雑誌・ビデオなど性的な問題行動を引き起こすものはある。性的虐待の被害は外傷後のストレス (恐怖、侵入的悪夢など) を示す場合が多い。
性的虐待の場合肉体に負担がかかる。第一次性徴期はもちろん、第二次性徴期も生殖器が発達段階であるため、膣の浄化作用が低く性感染症のリスクが高まる。膣口や肛門が裂けるなど負傷する可能性が高い。子宮や直腸が損傷し外科手法による治療が必要なこともある。性器の変形が起こることが多い。
アナルセックスは男児に多いが、女児も行わされる。女児の場合、怒りの矛先、あるいは避妊目的で行う。第二次性徴期以降は女性の場合妊娠する可能性がある。
2004年、カリフォルニアには生後2ヶ月の娘を強姦した父親もいる[1]。2006年、トルコでは生後17ヶ月の女児をレイプしたとして問題となった[2]。2006年には韓国で生後2ヶ月の娘を性暴行した30歳の会社員もいる[3]。
標準の行動
幼児期
この期間の間子供は、しばしば赤ん坊がどこから来るかを知りたがる。また、子供は好奇心から他の子供、成人の肉体を探究しようとする。また、4歳くらいまでは、子供は何らかのアタッチメントを異性の親に示す。また、プライベートと公の行動との間の差異を認識し始める。男性と女性の間の生物学的な差異を確認し、いかにして赤ん坊が生まれるかを認める。
自慰及びオルガスムに関しては1950年代のアルフレッド・キンゼイの報告が有名である。キンゼイによれば子供は5ヶ月の年齢からオルガスムを感じることが可能である。キンゼイは、3歳まで少女が少年より更にしばしば手淫を行うことに気付いた。腟の反応は、成人女性のそれと類似した状態で性的に刺激された少女に同じく観察された。少年は精液を思春期頃に生産し始めるまで、ドライオーガズムをただ経験し得る。いくらかの研究者は、その子供がそれを性的行為と関連付けることを後に学童期になって学ばなかったならば、子供の自慰は性に関するものではないと考えられる可能性もあると考えている。
ただし、ずっと後になっても自慰のやり方を知らないまま過ごす人も少なくない。2000年に発表された日本の「財団法人日本性教育協会:青少年の性行動」の調査によれば、オナニーの体験は大学生の男子で94%、女子で40%となっている。ただ自主回答アンケートでの場合では、羞恥心や自尊心などの主観や価値観に関連して「虚偽を報告する」ことによる誤差も考慮に入れる必要があり、またこの誤差がどの程度のものかは判じがたい問題を含んでいる。
小学校前半
男子は10〜11歳まで、女子は8〜9歳まで(男女とも1〜2歳程度長い人または短い人がいる)は思春期前の状態が続く。この時期の子供は、性の差異を更に認識する状態になり、そして同性の友人を選択する傾向がある。さらに、成長するにつれ異性を非難する傾向がある。子供は、この時期親密な愛情を同性の親に向ける傾向がある。この時期、特に少女は性的プライバシーに関する社会的慣習を多く認識する傾向がある。自慰は一般的であり続ける。
この時期の子供は、いかに植物や動物が繁殖するかを学び、また両親や祖父母を含む全ての人々に生と死がある事を学ぶ。人々が多くの方法で性的快感を経験するということと、性の思考及び想像が正常であるということを感じるが、この時期は性的幻想に関しては周囲からの非難が多い。また、諸説あるものの性的指向はこの時期までにはほぼ成立しているようである。
性行為
通常の性行為の開始
男子は11〜12歳、女子は9〜10歳から(男女とも1〜2歳程度早い人または遅い人がいる)性の正常な性徴が始まる。その時期、性行為、売春、強姦など性の諸相の知識を得始める。また、いかに妊娠、性行為感染症から自分を保護するかという事も学ぶ。また、大部分の場所において、思春期開始の年齢はどんどん低年齢化する傾向がある。別に早熟でなくとも小学3,4年で精通の経験をする事は多くなっている。稀ではあるが小学1年で初潮・精通を迎える人もいる。また、「いけない友達」と言われる人のほうがこれに関しては実は正常な知識を持っている事がある。また、セックスの感じ方は人それぞれである。
性交の経験率調査に関しては、様々な調査がある。2005年の全国高等学校PTA連合会の約1万人を対象にした調査では高校3年で男子30%、女子39%であった。2002年の東京都内の高校3年生の生徒約3000人の性調査によれば、高校3年生で男子の37.3%、女子の45.6%がセックスを経験済みと答えている。群馬県のぐんま思春期研究会の2000年の高校3年生約6000人を対象にした調査では男子46.1%、女子42.2%であった。2000年の秋田県性教育委員会の高校3年生の男子197名、女子264名を対象とした調査では男子47%、女子50%と出ている。
これらのデータを考えると、都会を中心とした性の低年齢化が指摘されることは事実無根であり、むしろ地方のほうが低年齢化が進んでいる可能性が高い。実際、性行為の体験率に関しては地域差が見られ、青森県は特に初交年齢が低いと指摘される。宮台真司は地方都市の青森市のテレクラでハントを試みたが、少女に特別の付加価値が付かなかった事を指摘している。また、女性のほうが男性よりも周囲の人に影響を受けやすい事が分かっている。兵庫県「青少年の性意識と性行動調査報告」によれば、性行動に対する友人の影響が気になったのは、男子の59.7%、女子の65.6%であった。
兄弟姉妹との性行為
社会学者デイビッド・フィンケラー(David Finkelhor)による796人の大学生の研究によれば、女性の15%、男性の10%は、何らかの形での兄弟姉妹との近親姦を報告し、その4分の1は虐待的なものであった[4]。Floyd Martinsonも10-15%という本調査の結果を引用しており、そしてその40%は8歳より以前に起こったものであった[5]。
出産
出産は低年齢でも可能であるが、特に十代前半以下の場合は身体的な危険性もある。十代後半の場合は身体的には危険はないのだが、文化的に不利益をこうむるとフェミニストたちは主張している。
まれに初潮が早い女児もおり、リナ・メディナは4歳で妊娠をし1939年に5歳7ヶ月21日で出産した。中国では1910年に9歳の父親と8歳の母親の家族が誕生した[6]。
法律
いくらかの国において、子供を巻き込む性的関係は、たとえ合意があっても法律によって禁止される。もっとも、いくらかは明確に性的関係を持っていても年齢が近い場合は許される事もある。年齢だけで強姦として処罰することが出来なくなる年齢を、性的同意年齢という。
小学生による性犯罪
本項目には事件は記載されないが、13歳未満の性犯罪のピークは記録が残っている上では1960年代前半である。強姦は1961年 (118人) 、強制猥褻は1962年 (344人) が最高である。平成に入る頃一時極端に少なくなったのだが、近年は少し多くなっている。
1969年9月1日、小学校6年生の2人が、同級生の女の子をレイプ未遂[7]。
1971年7月、小学6年の男子2人が、6歳の少女に強制猥褻[7]。
1972年9月、小学4年の男子が19歳の女性を強制猥褻[7]。
1977年1月13日、福島県須賀川市で小学6年生の男子による小学2年の女子に対するレイプ殺人事件が起こっている[8]
1979年10月27日、岡山県倉敷市で小学6年生の男子による6歳の女の子に対する強制猥褻殺人が起こっている[8]
1979年11月、小学6年の12人が同級生少女に強制猥褻[7]。
1980年2月2日、栃木県大田原市で小学1年男児が3歳の女児を強制猥褻し殺害[7]。
2000年2月、神奈川県相模原市で、小学6年の男児が強制猥褻で補導される[9]。
2004年6月、埼玉県上尾市で小学6年男児が小1女児を強制猥褻[9]。
2006年11月、兵庫県尼崎市の市立小学校で、アダルトビデオに触発された小4男児が、同級生の小4女児に性的暴行を行う[10]。